浄土宗の宗祖、法然上人は「平等の慈悲を信じ、念仏を唱えればどのような人も極楽浄土に生まれることができる」というみ教えをひろめられ、建暦2年(1212年)にこの知恩院の地で亡くなられました。
本学は、法然上人の700年忌を記念して明治44年(1911年)に創立された華頂女学院を起源とし、法然上人のみ教えを建学の精神として、昭和28年(1953年)に知恩院の敷地内に開学しました。
法然上人の精神を現代を生きる女性に託した「生命の尊さを深く理解し、素直に感謝のできる社会人を育成する」を、本学ならではの教育目標としています。慈しみと思いやりの気持ちを大切にする人間性を重視し、生きとし生けるすべてのものに感謝でき、人類の福祉と世界の平和に貢献する女性をはぐくむことをめざしています。
学訓「和顔愛語」
「和顔愛語」は、お経のなかに出てくる聖句です。 和顔とは「和やかで穏やかな顔だち、態度」、愛語は「思いやりのある優しいことば、行動」を意味しています。
女性が自分を磨く根本的な目標として、創立当時から伝え続けられている言葉です。
建学の精神と学訓の実践
建学の精神を具現化した学科
華頂短期大学の各学科は、いずれも浄土宗の宗祖、法然上人のみ教えを基盤としています。それぞれの学科で人間生活の本質を追究し、人の一生や文化にかかわる仕事をめざします。
必修科目「人間と仏教 I・II」
建学の精神と学訓を実践するために、必修科目として「人間と仏教」という授業を設けています。仏教の開祖である「釈迦」と浄土宗の宗祖である「法然上人」のみ教えと生涯を見つめ、わたしたちの人間としてのあり方を考えていきます。
学校行事
体験を通じて仏教精神を涵養できるよう、折々に花まつりや授戒会などの学校行事を開催しています。法然上人のご命日に由来して毎月25日を聖日と定め、学内で音楽法要と記念講演会を開いています。また、本学は総本山知恩院の山内に位置することから、入学や卒業、成人式などは知恩院による祝賀行事が執り行われます。
白川清掃ボランティア
春と秋の年に2回、本学の2号館横を流れる白川の清掃活動を行っています。地域の方々と連携して、身近な環境に対しての意識を高める一日となります。