
子どもは夢中になって遊ぶなかで、うれしいな、知りたいな、不思議だな…など、好奇心をもったり、興味関心を高めたり、考えたり、工夫したり、心をいっぱい揺り動かします。このような、さまざまな感情をいだいたり、人やもの・自然とふれあったり、自分自身をのびのびと表現したりする「体験」から、たくさんのことを学び、育っていきます。遊びを通してのさまざまな「体験」は「心の栄養」そのものなのです。
幼児にとって何にも代えがたい「遊び」。
本園では、一人一人が自分のやりたい遊びを見つけ、存分に遊びこむことが「学び」の原点だと考えています。子どもたちが生涯にわたって自分らしく、生き生きと豊かに、幸せに暮らせるように!「〇〇ができる、できない(できること、できないこと)」など、目先の結果を求めるのではなく、幼児期に好奇心いっぱいに遊び、遊びの中で体験するさまざまな出来事を通して、教師やさまざまな人の関わりや援助を得ながら、生きる力(たくましさ、豊かな感性、思いやりの心)の基礎を育むことを大切にしています。
子どもたちは、個々に応じた援助を得ながら、一人一人が大切に育まれることで、「自分が好き、自分は認められている存在だ」と感じます。そしてそれが基盤となって、人への思いやりの気持ちや規範意識も芽生えていきます。自分で考え判断して行動できる、“主体的に生きる姿勢” が育っていくのです。たっぷりの愛情や援助(土壌や肥料)を得ながら、生きるのに必要な根っこを十分に育むのが幼児期なのです。芽は自分らしさを発揮しながら伸びていき、やがて、その子にしか咲かせられないすてきな花を咲かせるでしょう。花はひとつひとつ違います。どの花も一人一人尊厳のある存在なのです。
本園では、子どもたち一人ひとりが自分らしく輝くすてきな花を咲かせられるように、「①仏教精神を根底においた教育」「②遊びを通して、さまざまなことを体験する、培う(遊びを通して生きる力の土台を育む)」「③さまざまな人や物、自然、本物の良さに触れること」「④教育効果を高めるさまざまな取り組みの実施」をポイントとして、子どもたち一人一人の確かな育ちを支えていきたいと思っています。
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浄土宗総本山知恩院により開設された本園では、三宝(佛・法・僧)のみ教えを子どもたちに伝え、感謝と思いやりの心を育んでいます。
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子どもたちの心の栄養となる遊び。子どもたちが夢中になって遊び込むことで体験するさまざまなものごとが、生きる力の土台となります。
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自然と文化に恵まれた東山に立地する豊かな環境、そして木のぬくもりを活かした特徴的な園舎で、様々な人や物と関わって過ごす園生活が、豊かな心を育てます。
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さまざまな人や物、自然に触れて感動体験を味わう「きらきらサタデー」、運動あそびが好きになる「げんきっこあそび」、子どもの心に絵本を届ける「ぶっくんタイム」など、心の根っこの教育をさらに高める取組みをたくさん行っています。