
学生の「自発性・主体性」に基づいた「参加と学び」をコンセプトとした学生研修で、就職促進につなげる。
本学では、「浄土宗宗祖法然上人の仏教精神」を建学の精神として、「浄土宗宗祖法然上人の立教開宗の精神に基づき、生命の尊さを深く理解し、素直に感謝の出来る社会人を育成すること」を教育方針として、慈しみと思いやりの気持ちを大切にする人間性の形成を目指しています。また、正課授業と課外の行事・活動の取組のなかで、卒業後も自らが目標を設定し、その目標に向かって何をなすべきかを判断し努力する力を養う学生の成長目標として「自己発展性の獲得」を据えています。
この取組は、本学の教育方針である「生命の尊さを深く理解し、素直に感謝のできる社会人を育成する」に基づいて、学生がよき社会人として巣立っていくことを支援することを目的としています。年間を通した学生研修の参加から、主体性をもった生き方を養いながら卒業時までに社会人への準備状態に成長していく構成になっています。
学生研修は、「導入研修」で1回生は入学直後に自ら主体的に学び生きることの大切さを、2回生は主体的に生きる社会人になる準備として考えることから始まり、その後、学生の個々の興味に基づいた選択型研修へと続いていきます。選択型研修の「スキルアップ研修」で「自発的・主体性」に基づいた「参加と学び」の意識を活性化させながら、社会人になることへの意味・意識を学ぶ「ステップアップ研修」へと段階的に研修することにより、卒業時に社会人への準備状態が形成されていることを期待するものです。
また、企業・事業所訪問と、進路個人面談等において学生それぞれの希望進路に沿った指導・助言をおこなうことにより、就職環境の向上と就職率の向上を期待しています。
本学の学生支援は、教育方針に基づいて、よき社会人として巣立っていくことを支援するもので、正課授業と正課外活動などの組み合わせによってなされるものとして行っています。中でも、「学生研修」と「学生会の取組」は、学生支援の一つの柱として位置づけることができることから、より充実した内容にするため、学生の「自発性・主体性」に基づいた「参加と学び」をコンセプトとして、従来の取組をベースに新たな視点を加えて整理したものが、今回の取組内容(表 1参照)となっています。
特に本年度は、就職環境の維持・向上を達成するために、学生の「自発的・主体性」に基づいた多彩な学生研修及び就職対策合宿研修を実施することにより、休退学率の減少を図り、卒業時までに社会人になることへの意味を正しく認識させるとともに、社会人になる意識と就職希望率を高め、企業・事業所訪問と進路個人面談の実施により就職率の向上を図ることを目標としています。
学生研修は、以下の3種類の内容で実施しました。
①導入研修では、映画鑑賞を通して人間の多様な生き方を学びました。様々な人たちと共生・協同の意義を知るとともに、自らが主体的に生きていくことの大切さ、生命の尊さについて考える機会となりました。保育や福祉など命に直接関わる職につく学生はもちろん、民間企業に就職する学生にとっても社会生活の基盤を築くものとして位置づけています。
②スキルアップ研修は、学生の主体的な意識を高め学習意欲を向上させることを目指しています。マナー講座やパソコンテクニック講座など、実務に直結する講座を提供しており、参加した学生から「就職活動のイメージが持てた」「社会に出る自信が少しできた」という意見が寄せられています。またこれからのグローバル社会における職業観を意識するために、アメリカ短期研修も実施しています。参加者はホームステイをしながら小学校や幼稚園でのインターン研修を体験し、将来の職業について普段とは異なる角度から考える機会となっています。
③ステップアップ研修は就職の直前対策です。自己PR作成講座、筆記試験対策講座、面接試験対策講座など、就職試験対策のガイダンスを実施しています。また社会で活躍する女性を講師に招いたレディネス講座も準備しています。ビジネスマナー、コミュニケーションなど、就職活動中から働き始めた後まで、いつも必要となる力を身につけることができます。ステップアップ研修を終えた学生たちは、社会人に向けての準備が整い、服装や話し方などが少しずつ変化する姿が見受けられるようになります。
昨年度に引き続き、全学科の1・2回生を対象とする交流合宿を6月26日(土)・27日(日)、京都府立青少年海洋センターにおいて開催しました。学生46名、教職員11名が参加し、アイスブレーキング(身体と心ほぐしのレクリエーション)によって合宿への参加意識を高めた後、食事当番なども含めて学生が主体的に合宿を進行していきました。
合宿のメインとなったのは「5年後の私」をテーマに互いの将来像を討議するグループワークです。学科や学年を超えて7グループに分かれ、仕事に何を求めるか、そのためにどんな能力が必要か、学生時代に何を学ぶべきか、将来はどんな自分でありたいか等活発に意見交換。グループごとに内容をポスターにまとめ、発表を行いました。
この合宿は、社会人基礎力として求められている「前に踏み出す力」と「チームで働く力」を養成する目的で実施したものです。参加した学生は、団体行動を通じて規律性や状況把握力の重要性を実感しつつ、自分から話しかけ、相づちを打って他人の話に耳を傾けるなど、具体的なコミュニケーションの効果をグループワークによって確かめることができました

1回生と2回生がともに参加した交流合宿