華頂短期大学

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第1回「名所旧蹟研修会」を実施しました

 歴史的に由緒ある寺院を訪問し学びを深める「名所旧蹟研修会」を、6月2日(土)宇治市にある黄檗山萬福寺、黄檗山宝蔵院、平等院にて実施しました。
 当日は天候が心配されたものの、雨に降られることなく、本学教員 榎本正明 宗教部委員長の引率のもと、15名(大学生3名、短大生12名)の学生が元気に参加しました。

 日本三大禅宗の一つである黄檗宗の大本山となる萬福寺では、重要文化財である中国明朝様式を取入れた建築物の「大雄宝殿」「天皇殿」「伽羅堂」「鐘桜」「鼓楼」「斎堂」や木魚の原型と言われる開版(かいぱん)等を見学しました。中国明代の法式梵唄(ほっしきぼんばい)を継承しているため、お経が唐音で読まており、その一説を耳にした学生たちは、普段聞き慣れているお経との違いが強く印象に残ったようです。

 宝蔵院では、仏教百科事典とも言うべき一切経の版木(重要文化財)を見学し、木版印刷技師の方から様々な話を聞きました。現在も、大般若経(お釈迦さまが説かれたお経で、仏教の中心思想である一切皆空の理(ことわり)が述べられている600巻余りある経典)の印刷(木版印刷)が行われていることに学生たちは驚いていました。

 平等院では、鳳凰堂の名称で有名な阿弥陀堂や、数多くの国宝や重要文化財を収め展示している鳳翔館 等を見学しました。コンピュータグラフィックスで再現された鳳凰堂内の彩色に感動したり、堂内の壁に書かれた九品来迎図について大学の授業で聞いたばかりだと学生たちの喜ぶ姿が見られました。

 なかなかキャンパス内の授業では味わえない「実物」に接する貴重な体験を通して、学生たちはその時代背景や文化をしっかりと自分のものとして理解することができたようです。

  • 木魚の原型である開版について、興味深い話を聞いています。
  • 平等院の門前での集合写真