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第3回 浄土宗宗門関係大学社会連携企画報告会・シンポジウム (2/3)

前半の報告会では、京都華頂大学・華頂短期大学の「地域活性化学生プロジェクト」3団体の発表のほかにも、佛教大学から学生消防防災サークル「佛教大学FAST」常総市災害ボランティアについて、京都文教短期大学から食物栄養学科の宇治市役所生活習慣病予防の取り組み、京都文教大学から商店街活性化隊しあわせ工房CanVasの取り組みの報告がありました。

次に公益財団法人浄土宗ともいき財団の藤木雅雄事務局長から財団の活動報告がありました。


「すべては縁でつながる」、お寺としての「まちおこし」のあり方の示唆に富む、また、社会連携活動に携わる者にさらなる自信と元気を与えるパワフルな報告でした。
お寺は地域の活性化にむけて、「生きることを考える場」「多世代間の交流の場」「文化や歴史を継承し、土地の人びとに誇りと生きる力を与える場」を提供できるのではないか、
その考えにたち、お寺の住職が中心となって、なにかをはじめる→きっとだれかが見ている→応援してくれる→ひとがあつまる→まちが活性化した事例の紹介がありました。
「わたしはこういうことができるかもしれない」、地域課題の解決にむけた縁(えにし)をひろげていくための対話づくりの必要性を強く感じました。


後半は、5大学でそれぞれ社会連携活動に携わる学生によるパネルディスカッションがおこなわれました。
京都文教大学地域協働研究教育センター長森正美先生のコーディネートのもと、7名の学生が社会連携活動に参加する思いなどを語り合いました。
本学からも2名登壇し語りました。その中の一部を紹介します。


ー社会連携活動に参加したきっかけは?


先生からの案内があって、最初戸惑はありました。


実際にはじめて参加してみて、自分の成長を感じることができていままで美山ワークキャンプに4回参加しました。
なかなか最初は地域のひとに話しかけにくかったが、「このひとのことを知りたい」と自分から話しかける積極性とコミュニケーション能力がつきました。


ダンス部の活動を通した社会連携の一環として、地域のお祭りに参加しています。
小さい子からお年よりも幅広い世代と交流することができています。はじめてあった人に「また来てね」と声をかけていただきます。
こんなことはなかなかないことで、これからもいろんな活動を通して関わっていきたいと思っています。


―学生が地域で活動することの意義や意味は?


わたしが考える地域にとっての意味は二つあります。
一つは物理的支援で、高齢者が多い地域での雪かきなどに参加すること、
もう一つは精神的支援で、直接会いに行ってお話を伺うことで、たとえば高齢者の方がいきいきしていただけることです。


京北地域のお祭りに参加しました。
地域のお祭りをこれから担う子どもたちにダンスを通して、
お祭りって楽しいな、大事だな、いつか自分たちも大学生の
お姉さんみたいにお祭りを盛り上げたいなと憧れになれたら最高だと思います。
また、京都には素敵な場所がたくさんあります。新しい京都の魅力を知ることができます。


―社会連携を通して「共生」とはなんでしょうか?


支援集落に入って地域の現状を知ってどう解決していったらいいのか、
地域のひとたちと一緒に考えていくことだと思います。


学訓にある「和顔愛語」の実践であると思います。
地域での皆さんと笑顔で接する、挨拶・態度が大切です。


質問に対して、堂々と的確に社会連携活動の本質にせまる受け答えがおこなわれていました。
最初は受け身的に参加した活動でもやがて、「ほっておけない」、「自分にはなにができるか」と主体的に関わっていこうと
考え行動する、学び成長する学生の皆さんの姿をみることができました。